花日

花より男子の二次小説です。

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まやかし婚46

うちの坊ちゃん、第一関門と同時に第二関門が用意されていたのですが、両方ともに突破されたようです。

第一関門とは、牧野さんのご両親を騙すことです。
牧野さんのご両親を騙せないで、会長・社長を騙せるわけがありません!


そして、第二関門。
これがある意味、私の中で一番心配しておりました。

第二関門とは、牧野さんの気持ちです。
牧野さんは父親の借金を無しにする為に、この結婚の同意をされました。
母親や弟の為に、自分が犠牲になったんでしょう。

その家族思いの牧野さんの気持ちがぐらつく時、それは、家族に嘘をついていると強く思った時だと思っておりました。
なんといっても、牧野さんは司様とは違い、家族思いでモラルセンスのある女性です。

そもそも、司様にはモラルがありません!
欠片すらないのです!!

なので、私は司様に牧野さんが不安をフォローをするように何度も言い続けました。
モラルが欠落しているのでどんなフォローをしたのかがとても気になるのですが、結婚の挨拶に秘書まで付いて行くことは出来ません。


牧野さんのご両親への挨拶を司様に何度か練習させ、座布団を退けて挨拶をすることまで伝えました。

何度かの練習で大丈夫なのか?
そうなんです。この何度かが大切なんです。

何度も同じことをさせるとイライラするタイプなんですよね。
動物的本能で直感的に生きてきたので、司様は何度も同じことを繰り返す練習は無理なんです。

おバカな日本語を炸裂させていないだろうかと不安もありました。
何度も、時計を見直しました。
こんな時に限って、時計の針の進むのが遅いとも感じました。

ただ、今回は人生が掛かっている大勝負。
司様ではございません。
私の楽しみの一年が掛かっているのです!

この契約結婚終了と共に、司様がボロ雑巾のように牧野さん捨てられるのを楽しみにしている私と致しましては何としてでも!!
今日のミッションは成功してもらわないといけないんです。



私は、恋人をそっちのけで司様からの連絡を待ちました。
自分たちの結婚の為に、決めることは山ほどあります。
何としても、司様の契約結婚より一日でも早く結婚しないといけないからです。

横で「これと、こっちだとどっちがいい?」と聞かれても、
「好きな方で良いよ。任せる。」と返事をしておりました。

仕方ありません。
なぜなら、私は司様の契約結婚が上手くいくかどうかをハラハラしながら待つだけしか出来ないんです。
多少の出費は仕方ありません。(まさか、式があんな膨大な金額になるとは)

そうなると、どうなるのか?
皆様なら、もしかすると経験したことがあるかもしれません。
キレられるなら良かったのですが、完全にヘソを曲げられてしまいました。

どうして『好きな方で良いよ。』と言っているのに怒られるんでしょうか?
『どっちでもいいよ。』なんてことは一切言ってないんです!
女はどうして、気持ちが入っていないのがわかるのでしょうか?



こんなことを繰り返しながら、私達はなんとか司様の誕生日より早く、紅葉の美しい12月上旬に結婚いたしました。
何度、『結婚式、しなくてもいいんじゃないか?』と思ったでしょうか。
正直、『めんどくさいから、式はやめないか?』と何度も言い出しそうになりました。

でも、私の為にウエディングドレスを着てる《妻》は本当に綺麗で、皆に祝福され幸せな一日となりました。

ハプニングもありましたが、司様には一生経験できない一日だと思うと、嬉しさも倍増ですね♡
その上、一生童貞♡
私は式の間、いつもの顔に戻す為にかなりの努力を必要としました。



その間も、私の裏工作は続きます。
自分の結婚、そして結婚式という人生のハイライトと同時に、
私の楽しみとなった、司様の契約結婚を進めないといけないのです。

道明寺系列の出版社に司様と牧野さんがデートしているような写真をリークする為です。
このデートしているふりの写真を撮るのが大変でした。

まず、社内での写真は撮れない。
これを撮ってしまうと道明寺のでっち上げだと気付かれてしまいます。

メープルでバーや空中庭園を貸し切ることは出来ました。
でも、司様がメープルで年間契約している部屋で二人が寛ぐ写真は撮れません。
これをリークしてしまうと、メープル側の失態に結びつくからです。

そして、牧野さんが司様の車に乗る所。
これが一番難しかったんです。

他の出版社も適齢期の司様の動向をチェックされています。
なので、公道では撮れない。
悩んだ私は、世田谷のお邸の前の道路を一時的に通行止めにしました。

私がこんなに頑張っているのに、司様は相変わらずです。
いつもの幼なじみと会われ、いつものように騒いでいます。
仕事はしているふりをしながら、ややこしいのは全て私にふってくる。



牧野さんは、最初の頃は良心の呵責を感じてかなり悩まれていたと思うのですが
父親の借金を全額返済したのと
ご自分が借りた奨学金と、弟さんの学費の問題が無くなったこと、
そして、家のローンまで全て完済したことにより、
逃げ場が無くなった―――――
いや、逃げ場では無く、契約結婚しか道が無くなったので覚悟を決められたようです。

完全に契約と思われている牧野さん。
私が雑誌へリークする写真を撮る日以外は司様とは会われませんでした。

写真を撮る日も、現地集合解散を徹底されていましたし
司様は牧野さんが気になるようで、何度か社内を偶然!遭遇するまでウロウロしましたが、牧野さんの対応は完全に他部署への上司へのものでした(笑)



そして、本日。
契約の始まる司様のお誕生日の早朝。
ニューヨークから会長と社長が、ロスから椿様が日本へ戻って来られました。

私は早急に司様に連絡するのではなく、3時間後に司様に連絡いたしました。
なぜ、3時間後に連絡したんだ、ですか?

いつぞやの仕返しです。
私の恋人(今となれば妻です)との逢瀬の邪魔をしたのです。

こうして秘書とは時々、上司に仕返しをするのも仕事の1つなのです。
でないと、こんな割に合わない仕事なんてやっていられません。









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